—————バサッ




「…ん?」


 何か音がして顔を上げる。

「気のせい……?」


 何かが落ちたような音。

 本が、落ちたのかな。


 …もしそうだったら、直さなきゃ。折り目ついちゃったら、中々直らないから。


 とりあえず読んでた本に携帯栞を挟んで、音がした窓側へ進む。

 でも、本は落ちていない。

 1番窓側の本棚かな…。


 窓側の本棚を覗き込むと。


「えっ…!?」