—————雅月高校に編入して、3日目。


 だんだんと、ここにも慣れてきた。

 梨々ちゃんもすごく仲良くしてくれるし、勉強も充実していてやりがいがある。

 校舎もすごい広いけど、大体の場所と配置は覚えたんだ。


「じゃあね、七海ちゃん。ごめんね〜一緒に帰れなくて」

「ううん、また明日」


 今日は、学校終わって、図書室による予定。こんな豪華な学校なんだから、図書室にはきっと沢山の本が…!

って、気になってたんだ。

 私、本が好きだから。


 でも、梨々ちゃんは今日は用事があるみたい。なんだか慌てたようだった。

 だから、一人で行くことにしたんだ。
 場所もしっかりリサーチ済みだしね。


「さ、行こうかな…」

 バッグを持ち、教室を出る。