「はっ、適当だろ?大体この問題は、T大模試の…」

 先生はパラパラと自分のノートをめくる。
そして、ハッ、と止まった。

「え、は、?」

 私とノートを高速で見比べる。

「先生〜、」

  梨々ちゃんがヒラリと手を上げた。

「あってるんですか〜?私、七海ちゃんの答えに賛成なんですけど」

「あ、あああってます……」

   シーンと、静かになる教室。

 とりあえず私は椅子に座った。