「うん、ありがと」

 私も自分の机を梨々ちゃんの机にひっつける。

「あのね、七海ちゃん。数学の先生はスゴいオジさんなんだけどね。その、ドSなの」

「へ?」

 イキナリドSおじさんの話!?

 ヒソヒソと、梨々ちゃんは声を潜める。私も思わず冷や汗がタラリ…。

「それでね…。人が困ってる姿見るのが好きな変態」

「変態?」

「そう。だから気をつけて、七海ちゃん」