会場にはビュッフェがあり、とてもにぎやかだ。


「こっちこっち!なっなみ〜!!」


俺たちに手を振っているのは真柴梨々。

七海の親友だ。


「久しぶり!」

「ね!皐月くんも超久々。なつかしー」


真柴はどこか抜けた雰囲気はそのままで、元気そうにニコニコと笑っている。

すでにお皿にはいくつかのスイーツがのっているのを見ると、俺たちが来るまでに耐えられなかったのだろう。


「2人とも取ってきなよ。チョーおいしいよ」


お昼には少し早いけど、七海はスイーツに目をキラキラさせている。


「行くか?」

と誘うと嬉しそうに頷いた。



「ひゃあああ〜っ」


スイーツコーナーにはおいしそうなミニケーキやらカップケーキが並んでいる。


「どうしよ…全部食べたい……っ」

「さすがにそれは無理だろ」


七海がどれを食べるか物色し始める。

俺は隣で七海をガード。


すでに後ろで男やら女やらがキャーキャー言ってるのを知っているから。