独占欲にかられながらもグッと我慢する。


七海はずっと楽しみにしてたんだから。




会場のホテルにはすでに何人かが出入りしていた。


俺たちが入口の前に来たとたん、辺りがざわつく。



  ねぇ……!あれ!

  もしかして、あの…!?




「ななっち!?やば、めっちゃ美人ー!」

「あっ、りんちゃん!」


七海はクラスメイトに囲まれてしゃべりだした。


知り合い誰かいないかな…と探していると、駐車場のほうに見覚えのある顔がふたつ。


「リュウ、ハルキ」


かつての親友。


「おう、昴じゃん。やべーなイケメンすぎてわかんなかったわ」


ハルキはあんま変わってないけどなぜかリュウが丸刈りになっている。


「これな、実は俺バレー部に入って。似合うか?」


だからか。
筋肉がついてたくましくなっている。