うんとこしょっ、と起き上がってテーブルをのぞきこむと食パンにスープ、卵焼きという定番だけど喉がゴクッとなってしまうメニュー。


それに見栄えがきれい。

やっぱり器用だなぁ。


私より女子力たかめ…?


「今日さ、何する?」


卵焼きにかぶりついている私に、静かにスープをすすっていた昴くんがそれとなく口にした。


「んー…なにもすること、ないしね」


家にいるのも、いいかも。

昨日話したりなかったことがいっぱいある。



「じゃあ家で……って、あっ」

「ん?」



そういえば……アレ、終わって…ない。

でもっ、今日は昴くんとゴロゴロするんだから…!


「……なんでもないよ〜」

なんでもないように笑ってごまかしたつもりだったけど、昴くんはジトーっとした目で私を見ている。


……うっ。