一段とかっこよくなって、私とは到底つりあわないハイスペックな彼は、料理までも出来るみたい。
本日2回目に起きた時刻は9時。
朝型の私にとってはけっこう遅い時間だ。
隣には昴くんはいなくて、キッチンで遅めの朝ごはんを作ってくれていた。
伸びた前髪を耳にかけ、フライパン片手に料理している昴くんはカンペキ彼氏そのもの。
ミーの分のご飯もちゃんと容器に入れてくれてる。
……ほんと、カンペキだ。
卵焼きの匂いがただよってくる。
私の好きな甘い卵焼き。
久しぶりなのにそんなことも覚えててくれてて嬉しいなぁ。
ベッドの横の小さい鏡台には、高校最後のクリスマスにもらったネックレス。
リビングにかかっているコルクボードにはふたりで買ったおそろいのストラップ。
それに、ふたりで撮った写真。
写真は全部高校生のときのものだけど、私の大切なお守り。
アメリカでもきっとモテモテなんだろうなぁ。
「あ、起きた?朝ごはんもうすぐ出来るけど。食べる?」
「うんっ」