「さ、どうぞ。そこのソファに座って」

「失礼します」

 ありがたくソファに腰掛ける。ホテルのロビーにあるものみたいにフワフワだ。

 向かいのソファに理事長が座った。

「まあ、まずは。日向さん、編入特待生として来てくれてありがとう。僕はここ、雅月高校の理事長、文名 智樹(あやめ ともき)。よろしくね」

「日向七海です。よろしくお願いします」