放課後の待ち合わせは図書室。


「おっ、お待たせっ、昴くん!
 ごめんね遅くなっちゃって…」


 ハーフアップにした髪を押さえて、ガラッとドアを開けると昴くんが本棚に持たれて待っててくれた。

 その姿もかっこいい。


「七海。帰ろっか」


 ぼーっと昴くんを見つめていると、

 チュッ……、とキスされた。


「なっ、なっ、なっ…!
 急にしないでって言ったじゃん!」

「可愛かったから、つい」


 付き合ってからというもの、昴くんが甘々になってしまった。

 私は毎回真っ赤になって耐えているというのに。


「………てか、昴くん…今日先輩に告白されたんでしょ?」


 うわさ、聞いたよ。


 ムスッとして言う。告白してきた先輩、すごく可愛いんだって。


「ヤキモチ?」


 いじわるく言う昴くんは、ちょっぴり嬉しそうで。

 うん…って頷いた。


「可愛い」


 もう私、甘すぎて溶けちゃいそうだよ…!