「本当にリュウが悪い…。悪かった、日向さん」

「い、いえ…!こちらこそありがとうございますっ」


 放課後、真っ先に向かったのはAクラス。


 そこで昴くんのもう1人の友達、ハルキさんをたずねたのだ。


 事情を説明して昴くん家を教えて欲しいとお願いすると、こころよくスマホにマップを送ってくれた。


「ありがとう、プリント重いのに…。

 もしあれだったら俺が持ってくけど」


「ううん。私も昴くんの体調心配だし…」


 ハルキさん曰く、昴くんが体調崩すのは珍しいらしい。

 だから余計心配になっちゃう。


「……ありがとな。昴に日向さんがいてくれて良かったよ」

 改めて言われると…照れてしまう。

「私こそ。昴くんにはお世話になってます」


 なんだか、ハルキさんってお父さんみたい。


「そろそろ俺は部活に行かなきゃな。じゃあ、それお願いします」

「了解しました…!」


 ハルキさんはクスッと笑ってくれた。