昴くんのことは好きだけど…
 勘違いされても。


「それは悪ぃな。

 じゃあ、昴にプリントとか届けてやってくんね?昴もアンタのほうが嬉しいだろうし。

 朝センコーにまとめて渡されたんだよ」

 はい、よろしくー。

「えっ!?え、あの…!?」


 ドサッ、と渡されたのは課題やらなんやらのプリント。

 先生、この量を病人にやらせるの!?


 てか、私!?


「よろしくな!センキュー!」


 えっ、えっ、えっ…?


 見ると、もうリュウさんは颯爽と廊下を走ってゆく。


 私が届けるの?

 昴くん家に?


「でもこれは…想いを伝えるチャンス…?」




 でも、その前に。


 私 昴くん家どこか知らないよ!?