「まあまあ、そんなに固く考えないこと。

 昴くんじゃなきゃダメなんでしょ?

 そばにいて欲しい、そばにいたいって思うんでしょ?」


 うん。

 隣にいてくれるのは昴くんがいいって…

 一緒にいるだけでドキドキするし、

 2人でもっといっぱいお出かけとかしたいって思うし、

 1日中昴くんのこと考えちゃうよ。


「誰かにとられるのは嫌だって思う?

 好きって伝えたいって思う?」


「うん。

 でも、昴くんって頭もいいし、運動神経もいいし、優しいし、人気者で…。

 私が告白してこれから彼が、

 日向七海なんかに告られたやつだ

 って皆に言われたらやだし、今は話してくれるけど私を避けるようになったら…

 それならこのままがいいって思っちゃうの」


 うんうん。って私の話を聞いてくれてたお兄ちゃんは、ポンポンと頭を撫でてくれた。

 昔のように安心する。


「告白はすごい勇気のいることだよ。

 それに七海は人の気持ちをよく考えられる人だから。

 自分の気持ちを相手に伝えるのっていい事だと俺は思う。


 それに七海には幸せになって欲しいし」


 好きです。


 そう、無性に昴くんに伝えたくてたまらなくなった。