「えっ、なんて?」


「なんでもないのよ…」


 それから梨々ちゃんは私をじっと見て、


「でも想像以上に可愛い」


 と言ってくれた。



 今日は食堂で新作のパンケーキを食べよう。

 そして、梨々ちゃんにも『薔薇の木曜日』をすすめようかな。

 いつか、うちにも泊まりに来て欲しいな。

 私の話をもっと聞いて欲しいし、梨々ちゃんの話も聞きたいなぁ…。



「真柴ぁーっ、日向あぁ!!」

「げっ、センセーだ」


「お前らァ、授業サボるとはなんだぁ!?
特待生だからってナメてんじゃねーーよ!」


 すっかりお怒りの先生からまる1時間お説教をくらったけど、何だかそれも新鮮でついつい笑ってしまった。