「なっなみー!!」
梨々ちゃんとは、あの夏休みの海に行った日から更に仲良くなった。
「おはよ」
「今朝、皐月昴みかけたよ。もうすぐ来るかも」
ニヤニヤしながら報告してくれる。
「いやぁー、もうこのまま雅月のビッグカップルになって欲しいですねぇ」
「ちょっ、梨々ちゃんっ」
そうよねぇ、ってさっきまで話してた子もウンウン頷く。
恥ずかしいってば!
「お、日向さん、おはよ」
「えっ、あっお…おはようございます」
片手をひらひら振りながら余裕のスマイル、生徒会長サマ。
笑顔を貼り付けたまま、副会長と通り過ぎていく。
「えっ、日向さん生徒会長と知り合い!?」
「七海もしかして…!?」
「ち、違うよ!ただちょっといろいろと…」
藤寺先輩はやっぱりちょっと苦手。