ほんの、小さな声。


 昨日は遅くまで資料の整理を手伝わされていて、思わず七海に寄りかかってしまった。


 だから本当に七海が言ったかなんてわからないし、俺の都合のいい夢かもしれない。


 頭越しにわかる七海のぬくもりが気持ちよくて、安心して……。


 意識を手放した。