小さい声は電車の音にかき消されていった。


 昴くんは眠ったまま。




「わっ、私、何言って……」




 いくら昴くんが寝てるからって、こんなこと言って…。


 昴くんが好きすぎるみたいじゃん…。


 
 でも、そうかも。



 私、もう昴くんが好きすぎるよ………。



 かあああああぁぁぁっ。



 私の顔はみるみると赤くなってるにちがいない。

 恥ずかしい…。

 駅に着くまで心臓バックバクだった。