「わっ、ほんとだ…。大きいね」
夢中で見ていると、はっ…と気付く。
ち、近い!!
いちいち過剰反応してしまう私は、オーバーなくらい瞬時に距離を取ってしまう。
昴くんは一瞬キョトンとした後、繋いでる手を引っ張られた。
「……っわわっ!」
勢いあまって、ぽすん…と収まったのは
彼の胸の中。
「なっ、ごめっ…」
やっちゃった…っ!
恥ずかしさでいっぱいになって、すぐに姿勢を正し下を向く。
ど、どどうしよう!
絶対迷惑な子だって思われたよね!?
「……離れなくて良かったのにな」
「……………え?」
今……
なんか言った?
ボソッと言って聞こえなかったな…。