「ほんと?じゃあ明日朝10時ごろでもいい?

昼いっしょに食べよう」


「うんっ」


体育祭で昴くんへの恋を自覚してからは恥ずかしくって目も合わせられなかったけど。

こんなふうにお出かけの約束が出来ることがものすごく嬉しい。

こんな私の過去を知っても変わらず接してくれる昴くんに、好き……って気持ちが大きくなる。


「楽しみにしてる。またな」

「わ、私も…!また明日っ」


昴くん去ってから頬に手をあててみる。

梨々ちゃんには赤いって言われたけど、

今も赤いのかな…?


「………って、図書室図書室…!」


はっと我に返る。

危ない危ない。本来の目的を忘れてしまうところだった。

浮かれてる自分が恥ずかしいよっ…。


フラフラ〜っと図書室に向かったけど、

まだ夢のようだった。