「………私はね。中学の途中まではメガネしてなかったし髪型も三つ編みじゃなかった」 私と皐月くんは並んで椅子に座っている。 昼休みはあと少しあるから大丈夫だろう。 そう考えた私は話すことにした。 …私の過去を。 「当時は友達もたくさんいて、毎日が楽しかった。 放課後はみんなで寄り道したり休日も遊びに出かけたりね」 懐かしい思い出をひとつひとつ思い出す。 あの頃はとても楽しかった。 あのままだと思ってた。