皐月くんに受け止められて、抱きついている(?)ままだ!
「わっ!ご、ごめんなさい!!」
慌ててズササッと距離をとる。
私、どのくらい、抱きついて(?)た!?
かああああっ…と顔に熱が集まるのを感じる。
「ももももしかして、七海ちゃんと皐月昴って…!?」
あわあわと私と同じくらい動揺してる梨々ちゃんだけど、誤解!誤解だから!
「ち、違うよ梨々ちゃん…!」
「…じゃあ俺はこれで。またね、日向さん」
皐月くんは梨々ちゃんの傍を通り過ぎて出て行く。
角を曲がって見えなくなったとたん、ガシッと肩を掴まれた。
「どっどどどどういうことぉっ!!?」
「おっ…落ち着いて、梨々ちゃん」