今日の梨々ちゃんは頭の中、海でいっぱいらしくご機嫌よかった。
放課後までは。
「いやー…絶対雑用だぁ。ただでさえ6限目の体育で疲れたってのに…」
ぐったり、机に突っ伏す梨々ちゃん。
「大丈夫だよ、すぐ終わるかもよ…?」
「うー…」
すっかりお疲れ気味な梨々ちゃん。
たしかに6限目はハードだったな…。
「じゃあこれ、あげる」
差し出したのは、前に私ももらったイチゴミルク飴。
「わぁっ、ありがと七海ちゃん」
早速包み紙を開ける梨々ちゃんに私も同じものを口の中に放り込む。
「よしっ、頑張るぞー!」
ガッツを入れて勢いよく立ち上がる梨々ちゃんに笑う。
「七海ちゃんも、図書室でしょ?途中まで一緒行こう」
「うん」