「七海ちゃんっ。体育祭終わったら水着買いに行くわよおっ!」
「えぇ…だ、大丈夫だよ。ひとりで…」
そんな、梨々ちゃんはもう水着買ってるんだから付き合わせたら悪いよ。
「ノープロブレム〜、私がいいの選んであげるからさ。それにやっぱり1人で水着買い行くって恥ずくない?」
「うっ、そうかも…」
たしかに1人で水着買いに行く人ってなかなかいないよね。
「おっけー決まりね!七海ちゃんどういうの似合うかな?」
瞳をらんらんとさせ始めた梨々ちゃんは早速スマホで検索し始める。
…海ってメガネありでもいけるよね?
泳がなければセーフ?
「七海ちゃーん、どしたの?ぼーっとして」
「へっ?」
気がつくと、梨々ちゃんの顔がすぐそこにドアップ。
「だ、いじょうぶ。ちょっと考え事を…」