「私、こう見えて中学時代水泳部だったんだから!七海ちゃんは何か部活入ってた?」


「ええっ?水泳部…?凄いっ。私は何も入ってなかったよ」


 梨々ちゃん、水泳部だったんだ…!

 でも、全然日焼けしてないし、分からなかったよ。


「あーっ今、意外だーって思ったでしょ」


 うん。

 素直に頷くと、アハハっと笑われた。


「七海ちゃんて結構分かりやすいよねっ」


 ウソ、私、分かりやすい!?

 顔に出てるとか…?


 思わず頬に手を当ててみる。


「そーそー、そーゆうとことか!七海ちゃんてば面白いっ」


 キャハハ、と笑われて反応に困る。


「ねぇ、それでね、七海ちゃん。
 七海ちゃんならさ、彼氏と水着で海行くならどんなの着てく?」



「え?水着?」


 ‥なぁーるほど。


「梨々ちゃんは、女の子っぽいのが、似合うと思うよ…!」