「ん?何だ騒がしいな」
ハルキも不思議に思ったのか教室内を見回す。
「もしかして俺、今回1位じゃない…?」
思わず呟くと、
チャーラーラーラーン。
リュウのゲームの敗北の効果音が流れた。
「…は?」
ハルキも目を剥いている。
「え!?それマジどういうこと!?」
「いやまだ分かんないけど…」
ガシッ。
腕を掴まれた。
「確かめいくぞ!」
「ちょっ…リュウ」
後ろからハルキもついてくる。
掲示板の前は混雑していたが、俺たちが立つとなぜか道ができる。
有り難く通らせてもらい1番前に立った。
———1位 皐月昴 498点
「は?フツーに昴1位じゃねえか」
リュウがため息をつくと同時に
「なっ…おい、皐月の次…!」
ハルキが叫んで、俺も見上げた。
———1位 日向七海 498点
「す、昴と同時1位…!?」
日向七海。
見慣れた名前があり、順位も同じ。
「あの編入生だよな…!昴と並ぶって、ヤバくね…」