今日早退しちゃったし、体調が心配。
優しい彼氏さんがそばにいてくれてると思うけど。
でも、梨々ちゃん、彼氏さんがイトコさんでお母さんに猛反対されたんだ…って言ってたよね。
…大丈夫かな。
梨々ちゃんもいろいろあるんだな。
———私は。
私は、いつになれば、いつも心のどこかにあるモヤを晴らすことが出来るんだろう。
大丈夫。
お兄ちゃんもお母さんもお父さんもそう言ってくれた。
…私は。
どうしたら。
「七海。空、見てみろよ」
見上げると、明るい1番星が光っていた。
私はあの光に届くのかな。
そう思ったけど、私には眩しくてそっと目を戻した。