100回目。
私はだんだん疲れてきた。息が上がり、呼吸が乱れる。
一方、皐月くんは息は上がっているものの、もっと走れそうなペース。
これは、私の負けかなぁ。
やっぱり、体力は男子には敵わないよ。
112回。
これが私の今年の記録。
「はぁ…はぁ…はぁ……っ」
体育館の床にしゃがみ込みながら、呼吸をととのえる。
一方、皐月くんは120回でこっちに戻ってきた。
しかも、私より疲れてない。もっといけたんだろうな。
私なんか相手にもならないよ。
「すごいね…実際の体力テストは何回までいったの?」
「146回…だったっけな?」
「わ…凄いね」