昼休み。


 ひとつ、分かったことがある。



 休み時間には皐月くんの近くには絶対行けない。

 いつも必ず、女の子たちが集まっているからだ。



 すなわち、本を渡せない。


「どーしよ…」

 ひとり、教室で学校内のコンビニで買ったサンドイッチを食んでいる。


「これは放課後ダッシュで図書室行ってダッシュで体育館に行くしか…うーん…」


 相当キツイルートになりそう。なんせ、この学校は広いから。