後ろの扉から、誰かがそう言って入ってきた。

「え?」


 その人は、多分お兄ちゃんと同じくらいの歳の…男の人。


 しかもすごいイケメン。


 梨々って言ってたけど、梨々ちゃんのお兄ちゃんかな?



 あ、でも待って、梨々ちゃん前、ひとりっ子って言ってた。


 ……………じゃあもしかしてこの人は…!


「…ヒロ、くん……」


 梨々ちゃんがそう呟いた。うっすらと目を開けている。



 突然現れたイケメンに、クラスはざわついている。

「バカっ今日は休めって言っただろっ」