「…梨々ちゃ〜ん…もうすぐ1限目始まるよー…」
軽く揺さぶってみても、起きない梨々ちゃん。
チラッと見える顔色は悪い。
ちょっと寝不足どころか…大丈夫かな、梨々ちゃん。やっぱり保健室連れてったほうがいいよね。
「梨々ちゃん、保健室行こうよ。寝てたらきっとよくなるよ。ね」
「う〜…ん。そうす、る…」
コクンと頷く梨々ちゃんに肩を貸して立ち上がらせようとするけど、全然力が入らないらしい梨々ちゃんを立たせるのは難しい。
「ど、どうしよう…」
授業が始まる前に連れて行きたい。
ココは先生を呼ぶしかないのかな…と思っていると。
「梨々っ」