「そうでなくても。なんでも話して」


実柑は、私のことを心から心配してくれている――心強い友人。


「言いにくいとか思わなくていいよ。秘密は厳守するから」
「……うん」


色々と相談したい気持ちはある。


一人じゃどれだけ考えてもわからないことが、多すぎる。


けれど今の関係を正直にすべて話すと、余計に心配をかけてしまうのは明白だ。


ただでさえユキさんのこと『危ない』とアンテナ張られているのだ。


どうせ報告するなら安心してもらえることにしたい。


「それで。今日も一緒に帰るの?」
「んーん」
「約束してないんだー?」


次、いつ会えるかもわからない。


「……会いたいな」