満開とは言えない桜の木々達
桜が散っている。

今年は
桜が咲くのが早かったから
散るのも早い



『もぉっ、桜満開の中を歩きたかったのにっ!』



なんて思いながらひたすら走り続ける



私は進学して中学二年生になった
友達は一年生の頃に
たくさん出来たし


仲の良い友達も
結構いるほうだ


いつもと
変わらない光景に
進学するという事に
少し戸惑いながらも
走り続ける。



走り続けた結果
8時05分に着いた


まだ来てない人も居たから
ちょっぴり安心。



「学校に来た人は、元クラスの教室に行ってください」
と言われてたから

元クラス、1年3組に
行った。


久々の顔立ちに



今日で1年3組とお別れと言う
実感が涌かないまま


一年生の時の席に着いた。
隣の人は吉崎 晃(ヨシザキ ヒカリ)
一年生の時に2回も席が隣になった
優衣にだけ性格を悪くする最低な男っ!



久しぶりで
嫌だった事さえ
快く思い出す


『はぁ…、楽しかったなぁ…』


そんな事を思いながら
HRが始まった。


「はーい、今日で皆とお別れです。先生はとても寂しいです」


お世辞だと言っても若いと言えない先生が
涙目になりながらも話す。


「では、コレが新しいクラスの名簿です。」


「わー、嫌だー」



クラス内がざわめき始める。