私の学校は
エスカレーター式だから
通学路も変わらない。


風景も
いつもと同じで



それほど
緊張もしてなかったし
友達も
大体エスカレーターだから
皆、知ってるし。


一応、うちの学校は
有名だから受験してくる人も
居たけど。
皆、ガリ勉だろう。と思って


それ程期待はしてなかった。


何も…
変わる事なんて
何もないと思ってた。




通学は電車通学で、
友達の恵美と一緒に行っている。



この日も
一緒に行く約束をしていた。


「ねー、今日さ入学式だと思えなくない?」


「だよねーっ!私も思ったんだ!」



いつものように
会話が弾む。


「って、言うかさ…、優衣…畑野の事どう思う?」


突然聞いてくる
恵美にビックリする。


「は?畑野?!別に~、良い友達じゃない?」



「あぁ、そっかぁ…。」



本当に
興味なかったから
そう答えた。



そんな話をしている内に
学校に着いた。