『実は私、ずっと気になってることがあって…。』





「なんだよ、気になってることって…」





『ずっと美樹は私の‘声’を探してって言ってた。なんで、声を強調して言ってたの?』





「そー言われてみれば…」





「確かに…。」





「でもよ、だからなんだって話じゃね?」





「そーだよ!」





『私前に美樹から聞いたことがある。』





「何を?」





『私の‘声’は誰にも届いたことがないって。』