「明るいうちに一回露天風呂行っとかない?」
「うん!行こ行こ」
部屋はこじんまりしていたけど、2人で寝るには十分の広さだった。
本来ならここにすうちゃんも加わって、3人でお菓子パーティーをするはずだったんだけどな。
今日は平日だから、露天風呂にもそこまで人はいなかった。
数人、同じ普通科らしき女の子たちがいるくらい。
露天風呂はちょっと熱かったけど、疲れていた身体にはちょうど良かった。
すぐ近くに見える山から誰かが双眼鏡で覗いてたらどうしよう、なんてバカなことを考えていたらむにゅっと誰かに胸を触られた。
「ぅえっ!?ちょ、ちょっとこっちゃん……!?」
「カヤちゃんっておっぱい大きくない?制服の上からじゃ全然わかんなかった!」
「いや、大きくなんてな……ちょ、そこ……あははっ、くすぐった……っ」
後ろから両手を回されて、いろんな所を触られる。
「いいなあ。あたしもこんなおっぱいだったら、花平くんもきっと振り向いてくれるのに」
されるがままになりながら、私は曖昧に笑うことしかできなかった。