いっそう、子供の頃のようになんでも聞けたらよかったのにっ思う。
いつから私たちは周りのことを気にしだして、不自由な世界になったんだろう。
「葵はガキとそう変わらないけどな」
「…はっ!?そんなことないよ!私もう立派なレディに育ったんだから!」
「そういうところとかな」
からかわれているのか、少しムスッとしてもあまり気にした様子はなく、笑顔のままだ。
「じゃあさ、私は子供だから聞くけど」
「お?何、開き直った?」
「むぅ、もうそれでいいっ。晴くんはか、か、かか」
「か?」
「彼女!!……いるの?」
やっと聞けた!!
彼女でもないのに、君の反応が怖くてギュッと目を瞑る。