「今週…ですか?空いてたと思います」 聞かれて一瞬間が空いたけど、特に何もなかったと思いそう言う。 「じゃあ、デートしよう?芙羽梨の好きなとこ、どこでも連れてってあげる」 「ほ、ほんとですか…っ?」 「うん。じゃ、決まりね。行きたいところ決めておいて?」 いきなり決まったデートの予定に胸を弾ませつつ、さっき聞かれた答えを言いそびれたともう一度先輩を見る。 「ん?」と優しく見つめられ、思わず目を逸らした。