でも、それが私のためだったなんて…先輩が思ってるよりずっと嬉しいんですよ?




「…なんで相川くんの告白断ったのか、聞いてもいい?」




「そ、れは……」




…理由なんてひとつしかない。




詩音先輩が好きだから…他の人が目に入らなくなるほどに詩音先輩が大好きで、ずっと一緒にいたいと思える…そんな人だから。




でも、今それを言うのにはちょっとだけ勇気がいる。




でも、いっぱい待ってくれた詩音先輩をこれ以上待たせるのも悪いし…。




「今週の日曜日、予定空いてる?」