「芙羽梨も、自分で作ったんだからいっぱい食べなよ?この後競技に出るんだし、力つけとかないとね」 「はいっ、そうですね…!」 私もほうれん草を巻いた卵焼きを食べると、いつもより美味しく感じた。 「芙羽梨って、食べる姿も可愛いよね…」 「んぐっ…?!いっ、いきなり何を…」 あまりに突然のことで、喉につまらせそうになった。 「芙羽梨、大丈夫?はい、水飲んで」 詩音先輩は普通に私を心配してくれている。