すると詩音先輩はいたずらっ子のような笑みを浮かべて、私の手を引いた。 「どう?ここならゆっくりできると思わない?」 「わぁ…っ!」 先輩が指さした先に見えたものはレジャーシートで、そこは木陰があってちょうどくつろげそうな場所。 下は芝生になっているため、座っても痛くなりにくそうだ。 「ここは穴場なんだ。僕の昼寝スポットだったりする」 「ひ、昼寝……?」 詩音先輩、学校で昼寝とかするの…?