「芙羽梨、ちゃんと戻ってこいよ」




「うん!競技に遅れたら困るもんね」




「…あぁ」




やっぱりまだ表情が暗い。




大丈夫かな…。




「ねぇ芙羽梨、もういいでしょ?お昼休憩終わっちゃうよ」




「あっ、すみません…それじゃあ、二人ともまたね」




彩凛ちゃんとかずくんに手を振って、詩音先輩が向かう先へと移動する。




「詩音先輩、どこで食べるんですか…?」




ワイワイと賑やかなグラウンドから離れた、静かな場所まで来た。