「あ、あの…」




「二人ともいい加減にして…!ここ、一応応援席なのわかってる?喧嘩するなら外でして」




黙って見てられない、と彩凛ちゃんが二人の間に入ってそう怒鳴った。




「わ、悪い…」




「そうだったね、ちょっと大人げなかった。みんなもごめんね?」




かずくんは気まずそうにしているけど、詩音先輩は至って普通に謝罪をしてもう一度私の方へと向き合う。




「じゃあ、行こっか。ちゃんと場所とっておいたから」