蒼「でもどうして泣いた?」
何故だか素敵だったのよと言った。
ほんとは怖かった。
価値観が知らぬ間に変わっていた自分に
気がつかなかったわたしが。
でも蒼とうさぎの目は教えてくれた
忘れないように大人になれるように
正直私もまだ高校二年生で
スマホやゲームばかりの男の子しか
まわりに居なかったし、
ブランドものは自慢している人
がほとんどだし
ほんとうに価値のあるものを
忘れかけるところだった
だからお金や時間の
使い方や狂っている
大人がいるのだろうか?
まだわたしの歳には分からないけれど
もうゆうことは無いぜと
言わんばかりに
いつのまにか
蒼はその場から
いなくなっていた。
学校の汚れたうさぎを
ひとりで育てて
目が綺麗だと
宝石よりも
命よりの方が全然
硬貨なものだと
思い出させてくれた、
教えてくれた
あのまっすぐで綺麗な瞳に
泣いてしまったのだ。
憧れてしまったのだ。