うさぎ小屋についた
碧はとにかくうさぎと戯れていた
心「ねーなにしてるの?」
心「なんで私を連れてきたの?」
( 無視.....?笑)
碧はしばらくうさぎと遊んだあと
ご飯をあげて身体を拭いて
碧「飼育員さなんもやんねぇから
だれもこなかったら死んじゃうから」
心「そ、そうだね、たしかに。
ごめんなさいなんか。」
蒼「でも俺がいるから大丈夫」
哀しそうに笑った
と思ったらうさぎを本当の笑顔で撫でた
哀しい目がいきなり笑顔にかわった
碧のこう言った笑顔は初めてみた
くせなのだろうか。
片口角だけあげた顔で
蒼「 おまえ好きそうじゃん、うさぎ。
全然触んないけど」
蒼「可愛いよ」
ほらっと抱き上げた
そんなわたしはキョどりっぱなし
「ん.....また今度」
なんか蒼と二人だけの静かな空気感は
冷たくて変に緊張してしまう。
だけどそれよりも
学校のウサギはとても汚くて
触りたくないっておもってしまった。
碧「おいで」
こっち見ながら
ここに座れ、と地面を叩く
碧はウサギを抱き抱え、
わたしと迎え合わせた
碧「目みてみ。
命があるから動く。とても綺麗」
ため息をついてから蒼は
「汚いから触りたくないとか
この目ん玉より宝石の方が価値があるとか
そんな世界がおかしいんだよ」
やはり見透かされていた
蒼「こいつ(兎)の目は本当に綺麗で
心もこいつみたいな目でいろよ」
わたしはうさぎと見つめあって
泣いてしまった。
わたし最近歳を重ねて
何かを忘れてかけていたよ。
心「まだ、間に合うかな....」
また片口角だけあげて笑った
これがはじめての碧との出会い。
ボロボロ涙は止まらなかった。
蒼「泣くのは悪いことじゃないよ」