フラフラと音の方へ向かうと


「母さん…?」



その音の先に見えるのは

地面へ倒れ込む母さんと赤いもの


視界はハッキリしないのに

倒れているのが母さんなのはハッキリ分かる



「母さん!!!!」


倒れ込む母さんの側へいくと


手に生ぬるい感触を感じる


「ダメだ母さん!しっかりして!!!」


硬く閉じられた瞼


浅い呼吸、冷たくなっていく肌



俺は絶望を感じながらそのまま意識を失った