「俺の話…聞いてくれる?」


離れようと先輩の胸を強く押していた手が止まる


先輩に視線を合わせると思ったより近い距離に心臓がドキリと大きく脈打つ



「風鈴になら話してもいいかなって思うんだけど」



近い距離にドキドキする私に
平気そうな先輩


でもさっきまでのからかう様な雰囲気は感じない



表情は柔らかく

けどどこか目は真剣で


私は静かに頷いた




その後すぐ私は先輩の膝の上から解放され


ソファに先輩


机を挟んで先輩の正面にクッションを敷いて座る私



気まずくなるのを避けるためにつけていたテレビを消し


最後まで何も言わず黙って先輩の話を聞いた