立花先輩の手が怪我のしている腕を優しく掴む
2人がけのソファに
右に私、左に先輩
さっきまでテレビに体が向いていたから
距離にはあまり何も思っていなかったけど
顔を左に向ければ
すぐ目の前にはキラキラの金髪。
それに先輩は眉目秀麗
イケメンにも男の人にも免疫のない私は慌ててテレビに視線を戻す
「き、傷は縫う程じゃなかったので大丈夫です
多分跡も残りません」
「うん」
腕に触れる先輩の手に意識が集中してしまう
今立花先輩がどんな顔をしているのか
本当は気になるけど
ゆでダコ状態のまま先輩の顔なんて見れない