「……ルー、

 ウでもいいか。

 ウサギ」
と哀れに思ってか、光一が合わせてくれたのだが、あまりのショックに、

「ギロチン」
と言って終わらせてしまった。

 ああ、テンパるとロクなことがない。

 今こそ、ひとり隅の方を向いて、サンダルでもかじりたい気分だ……、
と正気に戻った花鈴は思っていた。