「んー終わった」
ぐーっと手を上に掲げ伸びをする。
(今日もまた勉強か・・・・。未だ訳が分からないし、いつになったら終わるのかな~)
ドイツ語の勉強を初めて、ちょうど一週間になる。
私の場合、理解が疎いせいか、中々進みが遅いのもあるけど。
そういえば、紫衣羅くんがもうすぐ終わりそうとか言っていた。
頭が良い人は進みが早くて理解読があって羨ましく感じる。
資料室に入ると、長いテーブル席で恣枦華くんと朱笆さんが本を見つめている姿が目に入った。
「あ、沙紅芦さん」
「よう、終わったか?」
「うん」
「良いタイミングで来たな」
「?」
恣枦華くんにそう言われ、そっと2人に近付く。
「今から、みんなを呼ぼうと思ってたんだ」
「えっ」
その時の恣枦華くんの顔は、いつもの怒り表情ではなく華々しい表情だった。
「訳が解ったんだ!」
太陽が照らされたかのようなぱっとした表情が向けられる。
「えっ本当に?」
「うん!結構、大変だったんだぜ!」
そう言う彼の口調はどこか自慢気だった。
「そうなんだ、私役に立てなかった。勉強するだけでも一苦労だったから」
「俺もそんな感じだったし」
(ん?今、恣枦華くん、自慢気に言わなかった?)
それは、気にしない方がいいのかも。
ぐーっと手を上に掲げ伸びをする。
(今日もまた勉強か・・・・。未だ訳が分からないし、いつになったら終わるのかな~)
ドイツ語の勉強を初めて、ちょうど一週間になる。
私の場合、理解が疎いせいか、中々進みが遅いのもあるけど。
そういえば、紫衣羅くんがもうすぐ終わりそうとか言っていた。
頭が良い人は進みが早くて理解読があって羨ましく感じる。
資料室に入ると、長いテーブル席で恣枦華くんと朱笆さんが本を見つめている姿が目に入った。
「あ、沙紅芦さん」
「よう、終わったか?」
「うん」
「良いタイミングで来たな」
「?」
恣枦華くんにそう言われ、そっと2人に近付く。
「今から、みんなを呼ぼうと思ってたんだ」
「えっ」
その時の恣枦華くんの顔は、いつもの怒り表情ではなく華々しい表情だった。
「訳が解ったんだ!」
太陽が照らされたかのようなぱっとした表情が向けられる。
「えっ本当に?」
「うん!結構、大変だったんだぜ!」
そう言う彼の口調はどこか自慢気だった。
「そうなんだ、私役に立てなかった。勉強するだけでも一苦労だったから」
「俺もそんな感じだったし」
(ん?今、恣枦華くん、自慢気に言わなかった?)
それは、気にしない方がいいのかも。