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「やっぱり、彼女は難しいですかねー」


その日の入浴、湯船に浸かりながら朱笆さんは呟くように沙紅芦の事を言う。


今日、朱笆さんは資料室で沙紅芦と色々抱えてる事について話し合っていたようだ。



主に沙紅芦についてだが・・・・・・・・。



「やっぱりそうなるか」



朱笆さんの言葉に恣枦華さんは困った様子で嘆く。



「でも、少しずつ出ようとしている感じはあるよ」


すると、朱笆が2人に近づきながら言う。



「確かに、でもまだ戸惑っている感じはあるかな」


沙紅芦の戸惑いはずっとある感じなのは事実だ。


「そうなんですよね」




「難しいのか、やっぱ」


難しいちゃあ難しくてどうしようもないけど。


「じゃあ、俺が━━」


考え込んでいたら、余計な事を言おうとする碧斗が何か言い出す。


「碧斗は何もするな」


俺は即答で叩き切るようにばっさり注意する。



「何で!」


案の定納得いかないのか反論する。


「いや・・・・碧斗くんはちょっと」



「えっ・・・・朱笆さんまで!?」


まさか朱笆さんまでにも言われるとは思ってなかったのか軽めにショックを受ける。


「確かに」




「なんだよ!全員して!!」



全員で碧斗がぶった切られた感じになったのだった。


沙紅芦に対する言動見ていたら、だいたいそうなるよな。




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